大学院進学を考える。
突然ですが、本日、大学院入試の合格発表があり、無事に合格致しました!
とある国立大学の農学研究科に進学することになりました。専攻は、有機化学。なじみのない方から見れば、ばりばりの理系女子。有機化学を極めるべく、大学院でも頑張りたいと思います。
さて、今回の本題ですが…。
"なぜ大学院に進学するのか。"
正直、私自身明確な理由は分かりません。周りに就職する人が少なく、雰囲気に流されてしまったかな…?と思う事もしばしば。結局、大学院に進学した所で、就職活動がほんのちょっぴり先延ばしにされただけですが。(笑)もし、大学院を2年後卒業するならば、大多数の人は、来年の春、夏にはインターンを始めて…。そのまま就職活動突入、という所でしょうか。大学院の2年間を含めると、私が大学という場所にいられるのは、2017年9月から2020年3月まで。月に換算すると、31ヶ月。(何事もなく、普通に卒業できれば、の話ですが。)
その時間を短いと思うか。長いと思うか。どちらにしても、確実にそれだけの時間を大学、そして研究室という所にかけるわけです。
その時間を、ただ過ごして良いのか?
なぜ、大学院に進学するのか。
自分のために、今回考えてみたいと思います。
まず、筆頭に挙げられる理由は、就職のため。でも、将来、具体的にどんな仕事がしたいかも分かりません。(笑)
漠然と、環境問題や持続可能な開発といったテーマに関わりたい、という思いはあります。
でも、自分の専攻である有機化学とどう結びつけるのか。そもそもなぜ、有機化学を専攻したのか。
私の性格の問題かもしれませんが、今まで、かなり行き当たりばったりな人生の選択の仕方をしてきました。大学にしろ、コースにしろ。選択の指標は、将来の選択の幅を狭めない。(選択の意味があるのか。笑)
もちろん、今でも選択の幅を狭めないことは重要だと考えています。こうなるべきだ、こうあるべきだ、と選択する方向性を決めつけてしまえば、それだけ視野が狭まるからです。
しかし、これからも行き当たりばったりでよいのか。本当に自分のしたいことはないのか。自分が譲れないものは無いのか。本当に、今のままでよいのか。
まあ何とかなる、と思って、流されるがままに、目の前の物を適度にこなして、今まで通り学生生活を送るのか。
ずっと、頭の隅にはあったけれど正面から向き合わなかった疑問の答えを、少しでも考えたい。
そのためにも、こじつけでもよいから、大学院に進学する、明確な理由と目標をはっきりさせたいと思います。
まず1つ目は、自分の専門を持つということ。何となく選んだ有機化学という分野かもしれませんが、選んだからには、自分の専門分野と誇れるだけの知識と経験をつけたい。そのための大学院進学でもあると思います。
有機化学の研究室に配属されて早半年。有機化学の実験の初歩や、基本的な用語に慣れるだけで、めいいっぱいでした。それさえも、本気で100%の力を出して取り組めたかはわからない…(笑)
何となく選んだ分野だし…、ずっと有機化学をしたいと思っていた人よりモチベーションが低くて当たり前だよね。そう言い訳している自分も確かにいました。他の同期や先輩に劣る不安を、そういう言い訳で隠していたのかも、とも思います。
大学院に進学するからには、そんな言い訳通用しないし、通用させたく無いと思います。
理由はどうあれ、自分が選択した専門分野です。堂々と、有機化学を勉強しています、と言えるようになりたいです。というか、絶対になります。
2つ目は、有機化学を含め、科学を知る、ということ。とても心に深く残っている言葉に、"安全安心を提供すると言うけれど、安全と安心は全く違う。安心かどうかは、自分達が判断する。"というものがあります。少し難しい問題になるかもしれませんが、福島第1原子力発電発電所の事故が起こり、避難を余儀なくされた方が仰った言葉だそうです。
科学技術を社会に還元しようとすれば、もちろん安心して使える事が大前提ですよね。でも、安心して使える事の、さらに土台となる部分は、その技術が安全である、という事があるはずです。
安全だから安心して使える。そう思ってもらうには、私たち科学技術を学ぶ者は、ひたすらに、実直に、安全を提供し続ける必要があるのでは無いでしょうか。そのためには、まず科学技術を正しく理解し、正しい知識がなければならないと思います。とても漠然としていますが…。
科学技術を安全に使う。それができる人間になるための、大学院進学であると思います。
書き始めると、思う事、考える事がどんどん出たきますね…。笑
とにかく。ただ楽しいだけの、学生生活にしない。そのために何をするべきなのか。考える続けたいと思います。